悩みのためのカウンセリング、夢分析などによる心理相談室 竹内心理相談室

心理臨床家のための訓練、教育分析

心理臨床家のための訓練、教育分析

ご案内

 竹内心理相談室では、ユング心理学の訓練、教育分析をお受けになりたい希望者を募集しています。現在、心理臨床関係の仕事に携わっておられる方、または、将来、その方面に進まれる希望があり、より技術を高めたい、より深く自分を知りたい、成長したいと思っておられる人々の訓練または、自己実現を目的とした精神分析です。そして、応募者のの状況に応じて、適宜に、スーパービジョンやその他の訓練を行い、心理臨床家としての実力を養ってもらうことを目的とします。

 また、将来、スイスなどのユング研究所への留学をめざしている人には、正規の準備として考慮されます。現在、スイスのユング研究所に在籍中であり、日本でケース実習を行っている人には、研究所に申請、許可を得ておけば、わたしのところで受けたスーパービジョンの時間数は、正規の訓練の一部として数えられます。なお、日本のユング心理学関係の施設とは、特に関係ありません。

分析家略歴

カンザス大学院教育学部 修士課程修了証

竹内 誠   1954年生まれ

1976年 同志社大学 文学部 心理学専攻 卒業
1980年 カンザス大学院 修了(教育学修士)
1981年 京都国際社会福祉センター、京都市教育委員会カウ
    ンセリングセンター等カウンセラー
1988年 ユング研究所(チューリヒ)にて分析家資格取得
同年  開業 非常勤講師など数校、数施設

場所

竹内心理相談室 京阪伏見桃山駅、近鉄桃山御陵駅近く(京都市南部)

手続き

希望者は、電話でお申込みを頂き、時間を予約して、一度面接し(初回面接無料)、お互いの印象が良ければ条件を決めて、教育分析、訓練に入ることになります。

空き時間がない、時間、条件が合わないなどの理由でお受けできないことがあります。

募集人数

1-2名

期間

人によって異なります。本人が、心理臨床家として実力がついたと満足した時点で終了とします。
いろいろな事情や、期待した程の効果がないなどの理由で中止されるのは自由です。

料金

[check]学生または、収入の少ない人  一回 50分  6000円

[check]普通の収入の人        一回 50分  8000円

[check]収入の多い人         一回 50分  10000円 

(原則として毎週一回)

電話

075-611-7414

(多忙、不在のためでられないことがあります)
(現在は、空き時間がなく、お申込み頂いても、開始は来年4月からになります。)

分析家自己紹介

 私は、大学二年の時に、自閉症児や情緒障害児のプレイセラピーにアシスタントとして関わって以来、心理相談室、学校関係のカウンセリングセンター、精神科のクリニックなどで、さまざまなクライエントと関わってきました。                              
 セラピーの勉強を始めた頃は、ロジャースの来談者中心療法が主流であり、大学院では、自我心理学者の指導を受けましたが、大学そのものが、アメリカ中西部の行動療法の中心の一つだったので、行動療法の訓練も受けました。

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 その後、京都市の関係の施設で数多くのケースを受け持ちましたが、どこか自信をもって、セラピーをすることができず悩まされる毎日でした。いろいろなクライエントに対し
何かうまくいっていないのではないか、どこか間違っているのではないかと感じても、どこがどのように間違っていて、どうすれば良いのかが分からなかったのです。

 そのため、ありとあらゆる講座やワークショップに参加し、さまざまな先生に、直接、教えを乞う機会もありましたが、月曜日からすぐ仕事に役立つような満足できる答えを得ることは出来ませんでした。それで、三十歳の時に思い切って仕事を辞め、スイスのユング研究所に行くことにしたのです。

 スイスでは、四年間訓練を受けゴールではないまでも、心理臨床家としてスタートラインには立てる基礎と自信と資格を得たと思います。そのあと、ユング派の分析家としての仕事を始めましたが、来談者中心療法も、行動療法も、ユング心理学などの心理療法の技法も、アプローチの仕方は異なっても、正しく応用すれば心のケアの本質には変わりはないと考えています。

 1988年の開業以来、いくつか非常勤で通っているところはありますが、基本的には、小さな個人相談室で、毎週三十時間程度のセラピーの仕事を続けています。しかし、特に近年、今までのセラピーのやり方が通用しにくくなっていることを感じます。

 社会の枠組みや常識が失われるとともに、クライエントの症状も、かつてのようなはっきりした診断の基準にあてはまらなくなり、むしろ、従来の常識では考えられないようなボーダーレスなケースが増えています。そのため、既製のセラピーの方法や処方箋が役にたたなくなりつつあるのです。

 たとえて言えば、常温常圧の状況を前提として成立し通用してきたカウンセリングやセラピーが、常温常圧という前提が失われたために通用しなくなっている訳です。この状況は、病院や学校現場でも変わらず、それだけに、心理臨床の仕事は、困難でリスクの高いものになっています。

 しかし、常温常圧の条件が無くなったといっても、物理の法則そのものが無くなったのではないように、ボーダーレスな状況でも通用する新しいセラピーのやり方もあるはずです。私は、ユング心理学だけでなく、それ以外のかつて学んだ全てのことをベースにして、そういう常温常圧を前提としない状況の下で通用し、さまざまなクライエントに対応しうるセラピーを模索してきました。

 例えば、心理テストを用いるならば、クライエントの問題の内容と深さ、そして、とりあえずどういうケアが必要で、中長期的にはどういう処遇が必要であり、どうなればゴールなのかという「診たて」が正確に具体的にできて、なおかつそれを、難しい専門用語や、こじつけに聞こえる論理、神秘的な訳の分からないあいまいな表現を用いずに、誰にでも分かって納得してもらえるように説明できなければ、学校現場でも医療現場でも、どの場面でも、プロとしての信頼と尊敬を得ることはできないと思うのです。

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例えば、登校拒否のケースならば、なぜ学校に来れないのか、精神症状のあるケースならば、主たる原因はなんなのか、どうすれば良くなるのか、心理療法だけでケアできるのか、医師との協力が必要なのかなどについて、心理学を学んだことのない、例えば父兄のでも分かりやすく説明できるような本当に役に立つ方法が必要だと考えたのです。

 これらのことは、私のところでは、夢、箱庭でなくても、バウムテスト、風景構成法、コラージュ等を、ユング派の絵画分析の手法と行動分析を援用することによって、今ではほぼ確実に可能です。

 心理臨床に携わる我々は、現在、大きなターニングポイントにさしかかっていると思います。ここで、困難な現場で、本当に通用する専門性を獲得し、それを、周囲に認めさせうる実力を身につけなければ、いかに長い経歴や資格を持っていても、結局、専門家としての立場をきずくことができず、中途半端な仕事をさせられたり、いろいろな隙間を埋めるような便利使い的な立場に甘んじなければならなくなると思います。

 はじめてボランテイアーとして自閉症児、情緒障害児のケアに関わって以来、トータルすると四十年近く、私も六十歳近くなって、さまざまな臨床現場での経験を通して積み重ねてきた技術を、カウンセラー、ケースワーカー、教職員、看護師、医師など立場,流派を超えてクライエントによりよいケアを提供しようと願っている援助専門職者に伝え、共に研鑽を深めたいという気持ちが強くなってきています。クライエントにとっても援助専門職者にとっても、状況はますます困難になりつつあると実感しているからです。      
過去の経験の多少や学歴、現在の資格、立場の有無にかかわらず、本当に役に立つセラピーの実力を、私が、長年育んできた技術をたたき台にして、自分のものとしたい、本当に心の悩みを持つ人々の役に立っているという自信をもって、毎日の仕事ができるようになりたいと願っている人の応募を期待しています。そして、それが私の側からの唯一の応募資格です。
 

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